今や「零売薬局」なんて言葉も業界では出てきているそうですね。
販売可能な医薬品を薬剤師のカウンセリングで判断し、販売授与している形態を取る薬局のことです。
かなり衝撃的な経営方法ですが、これから先の日本の少子高齢化問題や、保険割合負担の変動問題、それに伴う自己負担額の増加問題や、肥大化してく一方の医療費問題、はては国民皆保険制度の崩壊・・・等を考えると、
この「零売」という形は日本医療の進化なのかも?と勝手に思ったり。零売薬局ではHP上で画像つきで販売価格ものせていたので衝撃でした。
零売可能な医薬品(処方箋以外の医薬品)にはどういったものがあるのか、今現在処方箋以外として分類されている医薬品の一部をご紹介しておきましょうか。
言わずとしれた「ロキソニン錠」をはじめ、
「モーラステープ(消炎鎮痛の湿布)」
「アレグラ(抗アレルギー剤)」
「ヒアルロン酸系の目薬(ドライアイ治療薬)」
「ムコスタ(胃粘膜保護薬)」
「アンテベート軟膏等(ステロイドの外用薬)」
「ムコダイン(去痰薬)」
「アスベリン(鎮咳剤)」
「漢方全般」「ビタミン剤」とかですかね。調べたらきりがなかったです。結構ほとんど処方箋以外の医薬品じゃん・・・と思ってしまいました。
あの医薬品が病院に行かなくても買えるんだ!
と喜び薬局に足を運ぼうと考えた患者さんに、ちょっと待った。
零売には色々とルールがある上に、販売量は極小で、しかも完全自費。医師の診察を受けずに購入するということは「ちょっと熱が出てねー熱冷ましが欲しいんだ」といった軽い諸症状でも、実は重大な疾病を見落としていた!なんてリスクもありますよ。
重篤な副作用が出た時に、勝手に購入し、勝手に服用した、いわゆる医師の指示で出たものではないため、副作用の救済に当てはまらない可能性だってあります。
そう。メリットもあれば、デメリットもあるのです。
的確なアドバイスができるようになるのも薬剤師の腕の見せ所ですね
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