メーカー等から類似名称のため、薬剤の取り間違えに注意してくださいーなる文書が来ることはしょっちゅうです。
皆さんも是非、「あーそういう似たような名前のくすりがあるんだー」程度に頷いてくれたら幸いです。
各薬局で取り違えのないようスタッフの教育や配置の変更、ミスを未然に防ぐ対策をとっているはずですが、やはり人がやる以上ミスはつきものです。実務実習や新人薬剤師に起こしがちかと思いきや、ベテランでも起きます。
以下、例をあげていきましょう。
「ロラゼパム」と「ロフラゼブ」
「ラニチジン」と「ラフチジン」
「テオドール」と「テグレトール」
「プロスタール」と「プロタノール」
「マイスリー」と「マイスタン」
「エクセグラン」と「エクセラーゼ」とかね。まだまだいっぱいあるぜ、類似商品。効果が似ているものならいざしらず、全く関係のない効果だと間違えた時が怖いですね。そうならないように、日々注意して調剤にいそしみましょう。
また類似商品名ではなく、類似シート品でも取り間違えが起きたりします。箱の外観とかもほぼ一緒ってのもよくあります。
あとは個人的な感想ですが、皮膚科領域でのステロイドの一般名処方もややこしくなってきましたね。調剤しているときに、「むっ、これは・・・」と手をとめて一呼吸するのは当たり前です。
「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル(アンテベート:Very Strong)」と
「ベタメタゾンジプロピオン酸エステル(リンデロンDP:Very Strong)」
頭5文字まで一緒。しかもその後のエステルとかいう部分も一緒だから困る。他にも、
「デキサメタゾンプロピオン酸エステル(メサデルム:Strong)」と
「デキサメタゾン吉草酸エステル(ボアラ:Strong)」
「ヒドロコルチゾン酪酸エステル(ロコイド:Medium)」と
「酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン(パンデル:Very Strong)」
「クロベタゾン酪酸エステル(キンダベート:Medium)」と
「クロベタゾールプロピオン酸エステル(デルモベート:Strongest)」
などなど。一瞬薬をとるときに手が止まるものばかりで困ります。
以上、間違えそうな医薬品達でした。
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