前回は漢方での治療とイオントフォレーシスについての経験談を書きました。

漢方の選択は皮膚科医の考え方によると思いますが、基本は黄耆（オウギ）が含まれている漢方を使うみたいです。

僕なんかは不安、ストレスやイライラとかといった心から来るものであったようですから、精神症状を抑えるものも多汗症の治療として使うようです。

うっすらと記憶にあるのは黄色い帯の入った漢方だったから、抑肝散でも飲んでいたのか？昔過ぎて覚えてません。

　

柴胡加竜骨牡蛎湯：サイコ・ハンゲ・ケイヒ・ブクリョウ・オウゴン・タイソウ・ニンジン・ボレイ・リュウコツ・ショウキョウ（緊張して汗をかいてしまう方や手のひらと足の裏の汗が特に多い方）

防已黄耆湯：オウギ・ボウイ・ソウジュツ・タイソウ・カンゾウ・ショウキョウ（むくみと水太り傾向があり、普段から何もしなくても汗をかいてしまう方）

補中益気湯：オウギ・ソウジュツ・ニンジン・トウキ・サイコ・タイソウ・チンピ・カンゾウ・ショウマ・ショウキョウ（全身倦怠感があり、日中に汗をかくことに加えて夜も寝汗があるかた）とかですかね。

五苓散や桂枝加黄耆湯、白虎加人参湯、黄耆建中湯などなど。その人の体にあわせて、また汗の特徴にあわせてオーダメイド漢方で、効果がでる人は出るでしょう。

　

次にためしたのは「ボツリヌス菌」の注射です。

従兄弟が美容整形の医師をしており、ボツリヌスの注射をうってくれました。

毒素で汗をかきなさい！という命令をブロックするんです。

当然注射ですからチクっと痛みます。皆さんの想像通りレベルの痛みです。その注射をチクチクと手のひらにうっていくんです。

手の付け根からチク、少し横に平行移動させチク、その横もチク、チク、チク。

少し上にズラして、今度もチク、チク、チク、チク、チク。また上にズラしてチク、チク、チク、チク。手のサイド部分もチク、チク、チク。

画鋲を手のひらに連続で刺されていく感じですね。ピアスとかでも保冷剤で冷やして痛みを鈍感にさせるじゃないですか。

知らんけど。

この手術も同様で、保冷剤を握りしめて、冷えたところにチクチクチクチクしていくんですよ。

でも、保冷剤をギュッと握り続けた事のある人っていますか？

人間ってのは不思議なもので、無理！　冷たい！　我慢の限界じゃい！　ってなると自分の意思とは逆に手がふわーっと自然と開いていくんですよ。

手がふわーっと開いていくのをすかさず包み込み直す看護師さん。

いやいやいやいや、キツいキツいキツい。保冷剤から逃げ出したい一心で力を込めるも、チクチクの痛みもあわさってうまい具合に力が入んなかったっす。

手のひら痛いなぁ、でも冷たさハンパねぇなーと思っていたんですけど、手の中で一番敏感な部分って指先だってこと知ってましたか？

手のひらの痛みなんてどうでもいいくらいに敏感な指先に針が刺される痛みたるや・・・。

　

　　

「ーーーっ！！？？」

　

声に出したらピャー！！ですかね。

出さなかったですけど。一番痛かったので人差し指だったかな。

何十か所も針で刺していくわけですよ。

　

を、もう片方の手にもするんです。

　

終わった後は激痛のあまり手が震えていました。

今はどうか知りませんが、当時はこんな感じでボツリヌスの毒素を手のひらに注射しました。日本皮膚科学会さんのHPにいい写真あります。

保険効かないので実費で５万ほどかかります。

　

　

　

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