医薬品に関するマメ知識をご紹介します。

医薬品関連のちょっとした情報を載せていきます。

先発医薬品の中には1つの商品を2社以上が協力しあって販売しているケースもあります。併売といいます。

しかも先発なのに違うメーカー同士が販売しているので、名前も違うものがあったりします。成分も一緒ですよ。なのに名称が異なるのです。

例えば有名どころをあげるとするならば、

一般名:アムロジピンベシル  先発名「アムロジン」「ノルバスク」

   :ミノドロン      先発名「ボノテオ」「リカルボン」

   :モンテルカストNa   先発名「キプレス」「シングレア」

   :アルプラゾラム    先発名「ソラナックス」「コンスタン」

   :シタグリプチン    先発名「ジャヌビア」「グラクティブ」

他にもまだまだあります。そしてこれらのどちらを服用しようが全く同じものなので効果に差はありません。

ここでどういう問題が発生するかというと、

例えばA病院がアムロジンを採用しているが、Bクリニックはノルバスクを採用していた場合、

処方がきたときに患者さんが先発を希望される、もしくは後発変更不可のところのチェックがあると薬局は処方に書かれた通りに調剤しなくてはならなくなる。

となると、同じ成分の先発を2つ以上揃える必要もあるし、中には2.5mgや5mgと規格の違う医薬品もあるので × 規格数を用意して置かなければならない。しかも処方として出続けるか、その患者さんが来るかは不明。

その点ジェネリック医薬品は先発の名称に左右されないので、調剤する側は一つのメーカーに絞れるので在庫にも優しいし、調剤者にも優しい、患者さんは支払いが安くなるので金銭面でも優しい。

こういう形でジェネリックを推奨するわけではないですが、劇薬の引き出しをあけたときにノルバスク2.5mg 5mg 10mg アムロジン2.5mg 5mg 10mgそれぞれ2箱ずつ在庫がある薬局で働いていたときは発狂しそうになりました。

一個にしぼらんかーい!!!!

しかもしかも、OD(口腔内崩壊錠)錠というものは普通錠と剤形が異なる分類らしいので、処方次第ではそれも取り揃えておかないとなると・・・。です。

ノルバスク2.5mg ノルバスクOD2.5mg ノルバスク5mg ノルバスクOD5mg アムロジン2.5mg アムロジン5mg アムロジンOD5mg じゅげむじゅげむみたいな在庫の仕方になる可能性も。

その名も、零売(れいばい)といいます。

 医療用医薬品は「処方箋医薬品」と「処方箋以外の医薬品」に二分されます。処方箋医薬品は文字通り処方箋がないと譲り渡すことができませんが、処方箋以外の医薬品は、処方箋がなくても(条件付きで)販売することが可能です。

 医療機関への受診を大前提に、薬剤師がカウンセリングを行い必要最低限のもの、量を販売することという意味です。

以下、どういった場合にこの薬局での零売システムが役に立つか、例をあげてみたいと思います。。

・いつも飲んでいる薬だが、どうしても急用等で受診日までの2日分だけ足りなくなる。

・今日に限って病院がしまっている。(臨時休診もありえます)

・受診したくても仕事の関係で受診できない。(夜勤の方や、休みが病院とかぶらない方等ですね)

・受診したが先生が保湿剤を200gしか処方してくれなかった。あと100gほど同じ保湿剤がほしい。(地域によって一月に処方できる最大量が決まっているからですね)

まだまだありそうですが、患者さんの都合と病院の都合が合致しない時は多々あります。こういう緊急事態のときに零売を活用できればと思います。

あくまでも、処方箋以外の医薬品が対象であり、薬局の窓口での相談、販売となる上に、保険調剤ではないので保険はきかないことを知っておいてください。

その名もAG(オーソライズド・ジェネリック)

 ジェネリックは大分浸透してきているネーミングですので内容は省かせていただきますが、オーソライズドジェネリックは先発メーカーからの許諾を受けての製造となります。有効成分の原料が全く同じ、添加物が同じ、ならまだしも、中には

工場製造のラインまでもが先発と同じ

ものもありますので、

極論をいうと原料(原薬)・添加物・製造方法までもがまるっきり同じ、先発医薬品=AGなのです。

 「ジェネリックは効かないから〜」とか、「安いだけは不安〜」とかいう懸念も、AGを選択することで拭い去ることが可能です。

 積極的に採用にしている薬局がありますので、是非ともジェネリックに抵抗を抱かずに安心してお使いください。

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